「オオミヤ・サウンドスケープ」
ルネサンスの音の隙間で聴く---オオミヤという音風景 「オオミヤ・サウンドスケープ」。ルネサンス期のイタリアでは、都市を彩る祝祭行事が盛んに行われました。オオミヤのまちなかで厳かにルネサンスを奏でるフイゴ式のパイプオルガン。まわりに集うバグパイプと太鼓と声楽隊は、ルネサンスとまちに溢れるいろんな音に戯れながら音を紡ぎます。異文化の音色の狭間に、オオミヤらしい音の風景が聴こえますように…これは音からまちを感じるためのプロジェクトです。

日時:
2016年11月27日(日)
 第一回 14:40−15:10 
 第二回 16:30−17:00

演奏:
武久源造(フイゴ式パイプオルガン)
山口眞理子(フイゴ式パイプオルガンフイゴ手)
立岩潤三(打楽器)
近藤治夫(バグパイプ)
SESTETO VOCALE(声楽アンサンブル)
 :森有美子(ソプラノ)
 :かのうよしこ(アルト)
 :中村康紀(テノール)
 :辻康介(バリトン)
 :阿部大輔(バス)
内田学(サウンドスケープセッション)
企画・監督:鷲野宏


会場:大宮銀座通り 路上(大宮一番街付近・地図参照)
(JR・東武線「大宮駅」東口徒歩1分・埼玉県さいたま市大宮区)
※雨天は大宮一番街にてオルガンを除く編成で開催。
※参加無料・お申し込み不要







大宮銀座通り(大宮一番街付近)

 JR・東武線「大宮」駅東口徒歩1分

<都内主要駅から大宮駅までのルート>
 ・東京駅から宇都宮線で35分
 ・新宿からJR埼京線通勤快速で30分
 ・渋谷からJR湘南新宿ラインで37分






前日ワークショップ
「オオミヤ・サウンドスケープ」の前の日に、地図を片手に、まちが奏でる様々な音に注意しながら、大宮のまちを実際に歩いて、そこかしこから聴こえてくるまちの音を言葉に変換してオノマトペで地図上に記録して、最後にみんなで一つの地図上で音の地図をつくるという、「まちにあふれるいろんな音をひろってあつめてまちを知ろう」というワークショップです。 ワークショップ当日に実際に聴こえなかった音でも、例えば、30年前はそこで聴こえた音なども収集の対象です。

日時:
2016年11月26日(土)
  14:00−16:20 (受付13:40〜) 

ワークショップ内容:
 1)まちを特徴づける音を探します。
 2)きこえた音を録音したり言葉で記録。
 3)集めた音で地図をつくります。
 4)次の日に録音した音で合奏します。

ファシリテーター:
 こども班:吉仲淳(作曲家・青山学院大学准教授)
 大人班:兼古勝史(共栄大学非常勤講師)
 ファシリテーター補助:青山学院大学吉仲研究室・共栄大学兼古ゼミの学生

対象年齢:
小学生〜大人まで
  いろんな年齢の方が参加されると、
  いろんな音の風景を収集することができます。
  ※小学3年生までは親子でご参加ください。

集合:まちラボおおみや (大宮ラクーン8F)
会場:大宮駅東口周辺〜氷川参道〜大宮公園周辺

参加無料・申し込み優先制・少雨決行 
 ※電車運賃150円が必要な場合もあり









※その他のご連絡
録音・再生できる機器をお持ちの方はご持参ください。実際に聴こえたまちの音も記録して、次の日におこなわれる「オオミヤ・サウンドスケープ」に「音の風景」パートで参加して、大宮らしい音の風景を道行く人と共有しましょう。/当日は1時間強ほどまちを散策します。歩きやすい服装でご参加ください。途中、電車での移動となる場合がありますので、運賃分150円をお持ちください。/少雨決行ですが、荒天中止です。中止の場合はこちらのウェブページにその旨掲載します。/定員に達した場合はこちらのウェブページにその旨掲載します。




まちラボおおみや (大宮ラクーン8F)

 JR・東武線「大宮」駅東口徒歩3分

<都内主要駅から大宮駅までのルート>
 ・東京駅から宇都宮線で35分
 ・新宿からJR埼京線通勤快速で30分
 ・渋谷からJR湘南新宿ラインで37分





■オオミヤの音風景募集
大宮というまちの「らしさ」をつくりだしていると思う「音」を教えてください。
連続的な音でも、一瞬の音でも、自然の音でも、人工的な音でも、今はなき記憶の中にある音でもかまいません。音をオノマトペ(物が発する音や声を真似たことば) で表現していただき、その音が聴こえた場所、聴こえた年代や季節、なぜその音がオオミヤらしいと感じたのかのテキストを添えてお送りください。音のデータが実際にある場合は、そのデータもお寄せいただけるとうれしいです。

■応募要項
メールのタイトルを「オオミヤの音風景」とし、下記ご参照いただきお寄せください。

 (1)「音」をオノマトペで表現したもの
 (2)聴こえた場所
 (3)聴こえた年代と季節
 (4)なぜ大宮らしいと感じたのかの理由・聴こえたときのシチュエーションなど詳しい状況など
 (5)お名前と年齢
 (6)「音」のデータや「音」に関する写真などがあれば添付してください。(10MB以下でお願いします。)

 送付先:info@toshigakushi.com (都市楽師プロジェクト)
お送りいただいた情報は、「オオミヤ・サウンドスケープ」のワークショップの参考にさせていただいたり、サウンドスケープセッションに音源として活用させていただく場合がございます。





〇鷲野宏|企画・舞台監督
アートディレクター/デザイナー。芝浦工業大学卒(曽根幸一・環境設計研究室)。代議士秘書を経て、2007年鷲野宏デザイン事務所を設立。グラ フィックデザインやアートプロジェクトを中心に活動。主宰する「都市楽師プロジェク ト」では、音や音楽を刺激として建築や都市の「その場らしさ」 を共有していくプログラムを実践している。移動する船上から音をきっかけに、「時代ごとに変遷する価値観の積層としての都市のかたち」を体感する ことをコンセプトに した「名橋たちの音を聴く」(於日本橋川・神田川)のほか、三井本館・求道会館・旧安田楠雄邸・国立科学博物館などの歴史的建 造物において様々なプログラムを企画・制作。2014年、作曲家・瀧廉太郎を育んだであろう環境をサウンドスケープの視点で「再現」した庭もつ旧 宅・瀧廉太郎記念館(大分県竹田市)の屋内展示を、屋内のみならず庭やまち全体の空気感を意識し易いようにリニューアルした。2015年から日本 サウンドスケープ協会理事。

〇武久源造|バルダキン・オルガン演奏
1957年生まれ。84年東京藝術大学大学院音楽研究科修了。チェンバロ、ピアノ、オルガンを中心に各種鍵盤楽器を駆使して中世から現代まで幅広 いジャン ルにわたり様々なレパートリーを持つ。特にブクステフーデ、バッハなどのドイツ鍵盤作品では、その独特で的確な解釈に内外から支持が寄せられている。また、作曲、編曲作品を発表し好評を得ている。音楽的解釈とともに、楽器製作の過程についても造詣が深く、楽器の構造的特色を最大限に引き出す演奏 が、楽器製作家たちからも高く評価されている。「国際チェンバロ製作家コンテスト」(アメリカ・アトランタ)、「古楽コンクール」(山梨)ほか多 数のコンクールに審査員として招かれる。2005年よりシンフォニーのピアノ連弾版に取り組み多方面から注目を集めている。12年、13年とラ モーの日本初演オペラにて音楽監督を務めた。また、ここ数年、ドイツ、リトアニア、アイスランド等の各国で、オルガン、チェンバロなどを駆使し て、即興演奏を含む多彩なレパートリーによってコンサートを行い、注目を集めている。13年1月NHK第2ラジオ「源造さんが弾き語る鍵盤楽器の 歴史(全4回)」に出演。現在国立音楽大学客員講師。

〇山口眞里子|バルダキン・オルガン フイゴ手
フェリス女学院大学および同大学院音楽研究科オルガン専攻修了。ヴァイオリンを故・鷲見康郎氏に、オルガン、チェンバロ、バロック・ヴァイオリ ン、アンサンブルを武久源造、桐山建志両氏に師事。ペダル・チェンバロとジルバーマン・フォルテピアノ、手ふいご式ルネサンスタイプ・オルガンと ヴァイオリンでの録音など世界初の試みの他、バッハ《マタイ受難曲》、ラモーのオペラ《レ・パラダン》などに参加。第35回オルガニスト協会新人 演奏会出演。日本福音ルーテル大森教会オルガニストを経て、現在東洋英和女学院小学部オルガニスト。

〇SESTETTO VOCALE|声楽アンサンブル
SESTETTO VOCALE(セステットヴォカーレ)はイタリアルネサンス音楽、なかでも「マドリガーレ」と呼ばれる音楽を主に歌う声楽アンサンブルです。様々な独特な プロジェクトで歌っている辻康介が主宰、こだわりを沢山あつめて音楽を作り、これもまた他には無い歌のアンサンブルとなりました。名前の意味する所は「六重唱」ですが、「六」という数字に様々な意味が込められています。

〇近藤治夫|バグパイプ演奏
古楽バグパイプ演奏家・製作家。古楽器演奏家。ヨーロッパ中世民衆音楽の担い手である「放浪楽師=ジョングルール」に着目し、その社会的位置や演 奏したであろう音楽について探究。1998年「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」を結成、中世の放浪楽師の音楽・精神を現代にどう甦らせるか をテーマに、ライブハウス、ストリート等での演奏活動を展開。2002年、本邦初のバグパイプ工房「Atelier de la Cornemuse」を開設、演奏と並行して古楽バグパイプの製作も行なっている。

〇立岩潤三|打楽器演奏
中東のダルブカ、インドのタブラ、フレームドラム等、中近東〜インドの打楽器で実際にその国の古典音楽/トラッドを演奏すると共に、その可能性を 探るべくロック、ポップス、ジャズ、古楽、各種ダンスや舞踊、ライブペイントとのコラボレーション等、幅広いジャンルへのアプローチを行ってい る。またそのスキルを活かした中近東/インド向けシンセサイザーのデモの作曲/データ制作、またiOSAppsの音楽制作なども行う。2011年 にALM RECORDSより発売された武久源造の「バルダキン・オルガンの世界」ではパーカッションと鞴手を担当、同年10月に小淵沢のフィリア美術館で同オルガ ンのコンサートにパーカションで参加。2016年8月に初のパーカッションソロDVDを発売。

◯内田学|サウンドスケープセッション
クリエイティヴ・ディレクター/枯山水サラウンディング代表。元YMOの細野晴臣のレコーディング・アシスタント等を経て、1996年 に”WhySheep?”名義でファースト・アルバムをリリース。メディア等で紹介され大きな反響を呼ぶ。国内外での作品発表や公演を精力的にこ なす一方、数々のリミックスや角川映画等のサントラの制作、プロデュース等を手がける。自らの活動のかたわら2007年に「枯山水サラウンディン グ」を立ち上げ、クリエイティヴ・ディレクターを務める。

〇吉仲淳|ワークショップファシリテーター(こども班)
国立音楽大学卒業後、Longy School of Music (MA. USA) California Instituteof The Arts (CA. USA)にて、音楽教育学、作曲(特にダンスのための音楽制作)の研鑽を積む。帰国後、作曲家として国内外でダンスなどの音楽作品を発表するとともに、芸 能プロダクションでのタレント養成をはじめ、幼稚園から大学までの様々な教育現場において実践を重ねる。2012年〜2013年Simon FraserUniversityに客員研究員として招聘され、Sound Educationの研究を行った。現在、青山学院大学教育人間科学部准教授。

〇兼古勝史|ワークショップファシリテーター(大人班)
千葉大学大学院教育学研究科修了。高校音楽教師、サウンドスケープ研究機構研究員として、練馬区「人・まち・音90」「しずけさ10選」など音の 環境教育、音からのまちづくり・地域研究などに携わる。衛星ラジオ放送St.GIGAディレクター、CSテレビ放送「旅チャンネル」プロデュー サーとして音の風景をテーマにした番組作りや「残したい日本の音風景100選」などの番組・ビデオ制作を手がけた後、BSラジオ放送局 WINJ 放送事業部長を経て現在、武蔵大学・立教大学・目白大学・放送大学・共栄大学非常勤講師。



<企画概要>
「オオミヤ・サウンドスケープ」
日程:2016年11月26日(土)・27日(日) ※26日はワークショップ
会場:大宮銀座通り (雨天:大宮一番街)、まちラボおおみや(ワークショップ会場)
主催:にぎわいアート大宮実行委員会/ 後援:さいたま市・さいたま市教育委員会/助成:さいたま市文化芸術都市創造助成金/協力:大宮銀座通商店街、大宮一番街商店街協同組合、まちラボおおみや、アートフルゆめまつり実行委員会、青山学院大学吉仲研究室、共栄大学兼古ゼミ・小林田鶴子
企画・デザイン・ディレクション:鷲野宏