日本橋川に架かる名橋たちを、音をキーワードに味わう非日常の「船上の音遊び」。音楽家と共に船に乗り、刻々と変わる「都市環境」と「音楽」の複雑な交流を楽しむ優雅な時空体験。

400年の歴史ある江戸の運河、明治期の西洋化の流れを体現したルネサンス風の日本橋、高度成長期の高架高速道路・・・日本が体験してきたそれぞれの時代の価値観がビジュアルに積層した景観をもつ日本橋川。この運河をめぐる「船上の音遊び」の乗船者たちは、船という普段とは異なる視点と音・音楽の刺激を通じて、歴史ある日本橋という都市を、より繊細に、より鮮やかに体感することになるでしょう。 ぜひ、非日常の「船上の音遊び」をご体験ください。

都市楽師プロジェクト・鷲野 宏 

 

   

都市の中の雑踏の中、甲板においた小型のチェンバロ(スピネット)から放たれる繊細な音に耳を澄ますことで、優雅に日本橋川に時空を行き交う「船上のチェンバロ音遊び」。

出演:
中村文栄(スピネット演奏/鍵盤奏者)
辻康介(声楽・語り/声楽家)
鳥越けい子(まちの音遊び解説/青山学院大学教授) 1便目に乗船
よしなかあつし(現代音楽の解説/作曲家・音楽教育家) 2+3便目に乗船
鷲野宏(まちの意匠解説/都市楽師プロジェクト主宰)

日時: 2014年10月18日(土)
     第一便 11:30- ※第一便は満席となりました。
     第二便 13:30- ※第二便は満席となりました。
     第三便 15:30- 
     (各70分程度)
会場: 日本橋川を漂う船の上 (乗船場所:日本橋船着場)
    今回は日本橋上流側〜江戸橋下流側を運行予定。
定員: 各便25名(お申込み先着順) 
参加費: 4,000円

都市楽師プロジェクト「名橋たちの音を聴く」


<予定楽曲>
集まったのは橋の下
Riuniti sotto il ponte

ベルナルド ストラーチェ:戦いの踊り
Bernardo Storace(1637-1707):Ballo della battaglia

フランチェスコ・ラージ:愛しい人よどこへ
Francesco Rasi(1574-1621)Ahi fuggitivo ben

ジローラモ フレスコバルディ:カンツォン 第1番
Girolamo Frescobaldi(1583-1643):Canzona prima

ヨハン セバスティアン バッハ:協奏曲 ニ短調 (原曲:A.マルチェロ オーボエ協奏曲)より 第3楽章
Johann Sebastian Bach(1685-1750):Konzert d-moll BWV974 

武満 徹:夢見る雨
Toru Takemitsu(1930-1996):Rain dreaming

作者不詳:ゴリアルドのアヴェマリア
Anon:Carmina Burana(13C):Ave Nobilis

ジョン・ケージ:4分33秒
John Milton Cage Jr(1912-1992):4'33"

ヨハン セバスティアン バッハ:イタリア協奏曲 より 第3楽章
Johann Sebastian Bach(1685-1750):Italienisches Konzert BWV971

V.カレスターニ :きれいなねえちゃんよ
Vincenzo Calestani(1589-dopo il1617):Damigella tutta bella






中村文栄(鍵盤奏者)
鍵盤楽器奏者。上野学園大学音楽学部器楽科オルガン専門卒業。オルガンを小林英之、チェンバロ、通奏低音奏法を渡邊順生、戸崎廣 乃、上尾直毅、辰巳美納子の各氏に師事。Z.サットマリー氏やJ-P.ルゲ氏等の国外オルガンマスタークラスに参加しながら研鑽を積み、各地でオルガン、 チェンバロの独奏や通奏低音奏者として活動する。「cache-cache」メンバー。現在、上野学園大学助教。


鳥越けい子 (青山学院大学教授・芸術文化学博士)  ※1便目に乗船
日本各地の音文化の調査研究をおこないつつ、「サウンドスケープ(音の風景)」から「形あるもの・見えるモノを超えた環境」をテーマに、生活文化の継承や伝統文化の新たな活用を視座に入れたまちづくり、環境をめぐるデザインから保全に至る各種のプロジェクト、都市をフィールドにしたワークショップを展開している。専門は、音の環境文化学、環境美学、音・音楽とまちづくり。聖心女子大学教授を経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。



辻康介 (声楽家)

1600年頃のイタリア音楽を中心に様々なジャンルの音楽を歌い、イタリア語歌を独自訳の日本語でも歌う。主宰する三つのユニット「ビスメロVisMelodica」「ネーモー・コンチェルタートnemo concertato」「南蛮ムジカ」での活動を中心に、「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」などで歌う。「辻康介の体感音楽史:中世の移動ド」講座には数多くの受講生が集まっている。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナらに師事。国際ロータリー財団奨学金でイタリアに留学、声楽の他にも古楽の理論的基礎を学んだ。国立音楽大学楽理科卒。


よしなかあつし (作曲家・音楽教育家)  ※2・3便目に乗船
国立音楽大学卒業後、Longy School of Music (MA. USA) California Institute of The Arts (CA. USA)にて、音楽教育学、作曲(特にダンスのための音楽制作)の研鑽を積む。帰国後、 作曲家として国内外でダンスなどの音楽作品を発表するとともに、芸能プロダクションで のタレント養成をはじめ、幼稚園から大学までの様々な教育現場において実践を重ねる。 2012年〜2013年Simon Fraser Universityに客員研究員として招聘され、Sound Educationの研 究を行った。現在、青山学院大学教育人間科学部准教授。


鷲野宏 (都市楽師プロジェクト主宰)
アートディレクター/デザイナー。 芝浦工業大学卒 (曽根幸一・環境設計研究室 )。代議士秘書を経て、2007年鷲野宏デザイン事務所を設立。グラフィックデザインやアートプロジェクトを中心に活動。主宰する「都市楽師プロジェクト」では、音や音楽を刺激として建築や都市の「その場らしさ」を共有していくプログラムを実践している。








<乗下船>日本橋船着場

東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅B6出口徒歩1分
東京メトロ東西線・銀座線・都営浅草線「日本橋」駅B12出口徒歩3分 
「日本橋」南東の橋詰「滝の広場」(野村證券様手前・交番脇)にあります。
(※受付は、各便出航15分前から5分前まででおこないます。)


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 ※お申込みフォームは別窓で開きます。


<ご注意いただきたいことの概要>
・雨天時の中止の判断は主催者が行います。
・中止判断は開催日前日夕方にウェブに掲載するとともにメールにてご連絡します。
・音の響きや都市環境を味わうために使用船舶には屋根がありません。※1
・乗船中の写真撮影はできます。乗船中の動画の撮影は原則できません。※2
・就学前のお子様のご同伴はご遠慮ください。(なお、お子様も参加費は同一です。)

※1:運行コースの上部には高速道路があり、雨の影響は少ないですが、少雨決行の場合はカッパをご用意ください。/ ※2:どうしても録画・録音をおこないたいという方は、事前にご相談ください。なお、報道関係を除きYouTubeへの投稿は禁止します。(主催者記録用として写真撮影・動画撮影・録音を行うことがございます。)





「日本橋・名橋たちの音を聴く2014」のフライヤーです。
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<企画概要>
日程:2014年10月18日(土)
会場:日本橋川 (日本橋船着場乗下船・航路:日本橋上流側〜江戸橋下流側)
主催:都市楽師プロジェクト 共催:名橋「日本橋」保存会 
制作協力:Da Nemo 協力:三井不動産株式会社 協賛:株式会社ジール(船舶所有者)
企画制作:都市楽師プロジェクト(企画制作・ディレクション:鷲野宏 / 制作協力:鳥越けい子 辻康介)
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