日本橋川に架かる名橋たちを、音をキーワードに味わう非日常の「船上の音遊び」。音楽家と共に船に乗り、刻々と変わる「都市環境」と「音楽」の複雑な交流を楽しむ優雅な時空体験。

400年の歴史ある江戸の運河、明治期の西洋化の流れを体現したルネサンス風の日本橋や常磐橋、高度成長期の高架高速道路・・・日本が体験してきたそれぞれの時代の価値観がビジュアルに積層した景観をもつ日本橋川。この運河をめぐる「船上の音遊び」の乗船者たちは、船という普段とは異なる視点と音・音楽の刺激を通じて、歴史ある日本橋という都市を、より繊細に、より鮮やかに体感することになるでしょう。 ぜひ、非日常の「船上の音遊び」をご体験ください。

都市楽師プロジェクト・鷲野 宏 

 

   

1300年代後半、フィレンツェで活躍した音楽家フランチェスコ・ランディーニを描いたとされる絵の中に伝わる手持ちのパイプオルガン。今回は、長い間忘れられ絵の中から復活したポルタティフあるいはオルガネットと呼ばれている超小型の「パイプオルガン」を携え鍵盤奏者・武久源造氏が乗船。船の移動に伴い刻々と変化する環境の中で奏でられる小さいながら荘厳な響きは、日本橋川の名橋たちを「聖堂」と化す。

 ・出演:
  武久源造(オルガネット/鍵盤奏者)
  辻康介(声楽・語り/声楽家)
  鳥越けい子(サウンドスケープ解説/青山学院大学教授)

 ・日時:2013年4月20日(土) 11:30- / 14:00- / 15:30-  (各70分程度)

 ・会場:日本橋川 (乗船場所:日本橋船着場)
 ・定員:各便30名(お申込み先着順) ・参加費:3,500円


<インフォメーション>
武久源造さんを迎えて開催した4月20日の「名橋たちの音を聴く」。その模様がミュージックバードの田中美登里さんのFM音楽番組「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」で放送されることになりました。テーマは、都市楽師と「船上の音遊び」。TOKYO FMなどで放送時間は5月5日(日)の超早朝です!

放映時間詳細:
5月4日(土)28:30〜29:00 TOKYO FM
5月4日(土)28:30〜29:00 radiko.jp(インターネット首都圏限定)
5月4日(土)28:00〜28:30 K-MIX(FM静岡)




武久源造(鍵盤奏者)
鍵盤楽器奏者。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。チェンバロ、オルガン、ピアノなどの各種鍵盤楽器を駆使し、中世から現代まで幅広いレパートリーを持つ。ドイツ鍵盤作品の解釈には内外から支持が寄せられ、また、作曲、編曲の分野でも好評を得ている。数々のCDをリリース。中でもシリーズ『鍵盤楽器の領域Vol.1〜9』はいずれもレコード芸術にて特選版となるなど注目を浴びている。00年に器楽・声楽アンサンブル「コンヴェルスム・ムジクム」を結成、指揮・編曲活動に力を注ぐ。02年には著書「新しい人は新しい音楽をする」を出版。現在、国立音楽大学客員教授。多彩な活動を展開している。
武久源造公式webサイト


鳥越けい子 (青山学院大学教授・芸術文化学博士)
日本各地の音文化の調査研究をおこないつつ、「サウンドスケープ(音の風景)」から「形あるもの・見えるモノを超えた環境」をテーマに、生活文化の継承や伝統文化の新たな活用を視座に入れたまちづくり、環境をめぐるデザインから保全に至る各種のプロジェクト、都市をフィールドにしたワークショップを展開している。専門は、音の環境文化学、環境美学、音・音楽とまちづくり。聖心女子大学教授を経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。



辻康介 (声楽家)

1600年頃のイタリア音楽を中心に様々なジャンルの音楽を歌い、イタリア語歌を独自訳の日本語でも歌う。主宰する三つのユニット「ビスメロVisMelodica」「ネーモー・コンチェルタートnemo concertato」「南蛮ムジカ」での活動を中心に、「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」などで歌う。「辻康介の体感音楽史:中世の移動ド」講座には数多くの受講生が集まっている。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナらに師事。国際ロータリー財団奨学金でイタリアに留学、声楽の他にも古楽の理論的基礎を学んだ。国立音楽大学楽理科卒。





               



石造2連アーチの日本橋、堅牢な古典主義の日銀本店、ギリシアに根を持つ列柱が並ぶ三井本館・・・日本橋には、ヨーロッパのルネサンスやバロックのデザインを纏った重要文化財が密集している。今回は昨年に引き続き、幾つかの「ルネサンス・リコーダー」を携え、リコーダー奏者・太田光子氏が乗船。船の移動に伴い現れる江戸以来の積層した歴史的景観を、日本橋の景観的特徴であるルネサンスやバロックと同時期のヨーロッパの音色で読み解いていく。

 ・出演:
  太田光子(ルネサンス・リコーダー/リコーダー奏者)
  辻康介(声楽・語り/声楽家)
  鳥越けい子(サウンドスケープ解説/青山学院大学教授)
  +鷲野宏(まちの解説/都市楽師プロジェクト主宰)

 ・日時:2013年6月1日(土) 11:30- / 14:00- / 15:30-  (各70分程度)
    ※残席情報(5月27日現在) 11:30-残席僅少 / 14:00-余裕あり / 15:30-残席僅少

 ・会場:日本橋川 (乗船場所:日本橋船着場)
 ・定員:各便30名(お申込み先着順) ・参加費:3,500円




太田光子 (リコーダー奏者)
上野学園大学卒業、ミラノ市立音楽院をディプロマを得て卒業。第16回国際古楽コンクール<山梨>第一位受賞。現在各地で活発なコンサート活動を行う。故G.ボッセの指揮のもと神戸市室内合奏団、名古屋フィルハーモニー交響楽団に客演、H.リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムに参加。イタリアの“Arcomelo”にソリストとして参加、表現力と高度なテクニックにおいて高い評価を得て、今年イタリアのレーベル「ラ・ボッテガ・ディスカンティカ」よりCD「ヴィヴァルディ/リコーダー協奏曲集」をリリース。音楽の友誌「35人の音楽評論家・音楽記者が選んだコンサートベストテン」にソロ・リサイタル「リコーダーの飛翔」がノミネート。CDに「イタリアへの夢」(レコード芸術誌特選盤)、「イタリアへの夢 II」(レコード芸術誌特選盤、レコード・アカデミー賞ノミネート)等がある。リコーダーを山岡重治、P.メメルスドルフの両氏に師事。上野学園大学非常勤講師。 >太田光子公式webサイト


鳥越けい子 (青山学院大学教授・芸術文化学博士)
日本各地の音文化の調査研究をおこないつつ、「サウンドスケープ(音の風景)」から「形あるもの・見えるモノを超えた環境」をテーマに、生活文化の継承や伝統文化の新たな活用を視座に入れたまちづくり、環境をめぐるデザインから保全に至る各種のプロジェクト、都市をフィールドにしたワークショップを展開している。専門は、音の環境文化学、環境美学、音・音楽とまちづくり。聖心女子大学教授を経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。



辻康介 (声楽家)

1600年頃のイタリア音楽を中心に様々なジャンルの音楽を歌い、イタリア語歌を独自訳の日本語でも歌う。主宰する三つのユニット「ビスメロVisMelodica」「ネーモー・コンチェルタートnemo concertato」「南蛮ムジカ」での活動を中心に、「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」などで歌う。「辻康介の体感音楽史:中世の移動ド」講座には数多くの受講生が集まっている。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナらに師事。国際ロータリー財団奨学金でイタリアに留学、声楽の他にも古楽の理論的基礎を学んだ。国立音楽大学楽理科卒。


※開催日当日もお申込みフォームは主催者で確認できますが、残席確認のご返信はできかねます。そのため、万一、船の法定定員に達した場合は、ご乗船できない場合もございますのでその旨ご了承ください。







<乗下船>日本橋船着場

東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅B6出口徒歩1分
東京メトロ東西線・銀座線・都営浅草線「日本橋」駅B12出口徒歩3分 
「日本橋」南東の橋詰「滝の広場」(野村證券様手前・交番脇)にあります。
(※受付は、各便出航15分前から5分前まででおこないます。)


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各便定員30名です。ご参加には、事前のお申込みが必要です。
※開催日当日もお申込みフォームは主催者で確認できますが、残席確認のご返信はできかねます。そのため、万一、船の法定定員に達した場合は、ご乗船できない場合もございますのでその旨ご了承ください。

<ご注意いただきたいことの概要>
・雨天でも開催します。
・音の響きや都市環境を味わうために使用船舶には屋根がありません。※2
・乗船中の写真撮影はできます。乗船中の動画の撮影は原則できません。※3
・就学前のお子様のご同伴はご相談ください。(なお、お子様も参加費は同一です。)

※1:運行コースの上部には高速道路があり、雨の影響は少ないですが、雨天の場合カッパをご用意ください。/ ※2:どうしても録画・録音をおこないたいという方は、事前にご相談ください。(主催者記録用として写真撮影・動画撮影・録音を行うことがございます。)/※3:ゲストアーティストによってはアーティストを対象とした撮影はいただけない場合もございます。





△ 「名橋たちの音を聴く」2013年4月・6月開催分のチラシ
   (画像クリックで別窓でPDFファイルが開きます。1.08MB)



<企画概要>
日程:2013年4月20日(土)/6月1日(土) ※現在予定しており開催前の企画のみ記載。
会場:日本橋川 (日本橋船着場乗下船・航路:上流側は常磐橋付近〜日本橋〜下流側は江戸橋付近)
主催:都市楽師プロジェクト 共催:名橋「日本橋」保存会 
制作協力:Da Nemo 協力:三井不動産株式会社 協賛:株式会社ジール(船舶所有者)
企画制作:都市楽師プロジェクト(企画制作・ディレクション:鷲野宏 / 制作協力:鳥越けい子 辻康介)
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