「名橋たちの音を聴く」神田川篇Vol.7
橋に響くイタリア・ルネサンス歌声の向こうに、頭上を飛び交う鉄道・道路交通網の発展を見上げ、今はなき煉瓦造りの「万世橋駅」に思いを馳せる。ヴェネチアのごとき水都・江戸の面影を残す水路・神田川をゆく船上から、音をきっかけにまちを味わう非日常の「船上の音遊び」。

2016年11月5日(土)
 第一便 12:00-13:00
 第二便 13:30-14:30
 第三便 15:00-16:00 ※満席御礼 

音楽家と解説者:
セステット・ヴォカーレ(声楽アンサンブル)
  森有美子(ソプラノ)・福島康晴(テノール)・辻康介(バリトン)・阿部大輔(バス)
鳥越けい子(音遊び解説/青山学院大学教授)
鷲野宏(まちの解説/都市楽師プロジェクト主宰)

会場: 神田川を漂う船の上 
     (和泉橋〜御茶の水橋を運行予定)
乗下船場所:和泉橋防災船着場
定員:各便 30名(お申込み先着順)
参加費:4,000円 ※雨天・荒天中止(前日判断)






SESTETTOVOCALE

セステット・ヴォカーレ (声楽アンサンブル)

SESTETTO VOCALE(セステットヴォカーレ)はイタリアルネサンス音楽、なかでも「マドリガーレ」と呼ばれる音楽を主に歌う声楽アンサンブルです。様々な独特な プロジェクトで歌っている辻康介が主宰、こだわりを沢山あつめて音楽を作り、これもまた他には無い歌のアンサンブルとなりました。名前の意味する所は「六 重唱」ですが、「六」という数字に様々な意味が込められています。
森有美子

森有美子 (ソプラノ)

東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。ロータリー財団国際親善奨学生としてイタリア・ローマへ留学。東京藝術大学大学院古楽科バロック声楽専攻修士課程修了。様々な宗教曲等のソリストを務めるかたわら、日本ヘンデル協会主催のバロックオペラなどにも出演。
辻康介

辻康介 (バリトン)

ネーモー・コンチェルタートnemo concertato、南蛮ムジカなどのグループを主宰し歌う。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役、「イナンナの冥界下り」(安田登構成・演出)のイナンナの声。「都市楽師プロジェクト」メンバー。「中世の移動ド:ソルミゼーション」講座を各地で開く。ネーモー・コンチェルタートはCD+BOOK「おとなのための俊太郎」(アルテスパグリッシング、2016年)リリース。
福島康晴

福島康晴(テノール)

東京音楽大学大学院作曲科修了。2006年よりイタリア・ミラノ市立音楽院において「ルネッサンスのポリフォ ニー」をD.フラテッリ氏の下で学ぶ。声楽をB・M.カゾーニ、V.マンノの各氏に師事。2009年にミケランジェロ・グランチーニ (1605-60)の論文とコンサートにより、最高点・褒賞付きで卒業する。2012年に帰国し、自らエクス・ ノーヴォ室内合唱団を組織し指揮活動も精力的に行っている。
阿部大輔

阿部大輔 (バス)

尺八では古典本曲や現代音楽を主に、声楽ではドイツ、イタリアのバロック時代の宗教音楽を中心に演奏している。邦楽グループ「むつのを」、邦楽創造集団 「オーラJ」、尺八バンド「背に雨」、ヨハン・セバスチャン・カンマコーア・ヨコハマ、Vocal Consort Tokyo、EX NOVO室内合唱団等に参加。NHK邦楽技能者育成会第51期卒業。

鳥越けい子

鳥越けい子 (青山学院大学教授・芸術文化学博士)

日本各地の音文化の調査研究をおこないつつ、「サウンドスケープ(音の風景)」から「形あるもの・見えるモノを超えた環境」をテーマに、生活文化の継承や伝統文化の新たな活用を視座に入れたまちづくり、環境をめぐるデザインから保全に至る各種のプロジェクト、都市をフィールドにしたワークショップを展開している。専門は、音の環境文化学、環境美学、音・音楽とまちづくり。聖心女子大学教授を経て、現在、青山学院大学総合文化政策学部教授。

鷲野宏

鷲野宏 (都市楽師プロジェクト主宰)

アートディレクター/デザイナー。 芝浦工業大学卒 (曽根幸一・環境設計研究室 )。代議士秘書を経て、2007年鷲野宏デザイン事務所を設立。グラフィックデザインやアートプロジェクトを中心に活動。主宰する「都市楽師プロジェクト」では、音や音楽を刺激として建築や都市の「その場らしさ」を共有していくプログラムを実践している。日本サウンドスケープ協会理事。












<乗下船>和泉橋防災船着場

JR「秋葉原」駅中央改札出口徒歩3分
日比谷線「秋葉原」駅5番出口徒歩1分
新宿線「岩本町」駅A3出口徒歩4分 
「和泉橋」北西側にあります。
(※受付は、各便出航15分前から5分前まででおこないます。)


大きな地図で見る





  ※お申込みフォームは別窓で開きます。


<ご注意いただきたいことの概要>
・雨天時の中止の判断は開催日前日夕方に行います。
・中止判断は開催日前日夕方にウェブに掲載するとともにメールにてご連絡します。
・音の響きや都市環境を味わうために使用船舶には屋根がありません。※1
・乗船中の写真撮影はできます。ただし録音・動画の撮影は原則できません。※2
・就学前のお子様のご同伴はご遠慮ください。(なお、お子様も参加費は同一です。)

※1:当日の天気変動で雨天・荒天の場合は事前予告なく中止となる場合があります。/ ※2:どうしても録画・録音をおこないたいという方は、事前にご相談ください。著作権上、YouTubeへの投稿は禁止します。(主催者は記録用として写真撮影・動画撮影・録音を行います。)





<動画による「名橋たちの音を聴く」のご紹介>


徳川家康が江戸に入城した1590年に、フランスの修道士によって発明されたとされる古楽器セルパン。この動画は、19世紀チューバの発明により忘れ去られた蛇の形をした古楽器・セルパンと声楽の組み合わせでおこなったときの「名橋たちの音を聴く」の様子です。1590年は日本橋川の原型となった「道三堀」が掘削された年でもあります。ヨーロッパはルネサンスの最終の時季であり、バロックの萌芽の時季にあたり、日本橋の街にあふれる意匠のモデルと重なります。(映像は朝日新聞社のものです。/2012年09月08日実施)

都市の躍動に耳を傾ける時間。(都市楽師プロジェクト「名橋たちの音を聴く」日本橋篇2014)http://toshigakushi.com

Posted by 鷲野 宏 on 2015年4月26日

<企画概要>
日程:2016年11月5日(土)
会場:神田川 (和泉橋防災船着場乗下船 航路:和泉橋付近〜お茶の水橋付近)
主催:都市楽師プロジェクト 共催:ちよだリバーサイドプロジェクト 協力:千代田区観光協会 協賛:株式会社ジール(船舶所有者)
企画・構成・制作・ディレクション:鷲野宏 制作協力:鳥越けい子・辻康介
特定商取引法に基づく表示