神田川に漂う船に音楽家と共に乗り、音をきっかけにまちを味わう非日常の「船上の音遊び」。二代将軍秀忠の命を受け造営された掘割…ここには明治期以降の欧米化の流れを体現したルネサンス風の高架鉄道橋をかわきりに、多くの鉄道橋が架かるなど鉄道が集積する場ともなっています。鉄道の行き交う都市環境を背景に、日本が体験してきたそれぞれの時代の価値観がビジュアルに積層した景観=物語りを、船という普段とは異なる視点と音・音楽の刺激を通じて、より繊細に、より鮮やかに体感する神田川での「船上の音遊び」を、ぜひご体験ください。
都市楽師プロジェクト・鷲野 宏
「脚のヴィオラ」という意味をもつ古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバ。大友宗麟、織田信長、豊臣秀吉も耳を傾けたとされる古の音色の向こうに、都市が奏でる音の風景を聴きながら、人工の渓谷を渡る聖橋の未来的なアーチを臨み、橋の上を飛び交う鉄道に都市交通網の発展を見上げ、今はなき煉瓦造りの「万世橋駅」に思いを馳せる。音をきっかけにまちを味わう「船上の音遊び」。 品川聖(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者) 辻康介 (声楽家) 鳥越けい子 (都市の音遊び解説/青山学院大学教授) 鷲野宏 (まちの意匠・歴史解説/都市楽師プロジェクト主宰) 2015年10月31日(土) 第一便 12:00-13:00 第二便 13:30-14:30 第三便 15:00-16:00 会場: 神田川を漂う船の上 (和泉橋〜聖橋を運行予定) 乗下船場所:和泉橋防災船着場 定員: 各便 30名(お申込み先着順) 参加費: 4,000円 ※雨天・荒天中止(前日判断) <予定楽曲> ゲオルク・フィリップ・テレマン 「忠実な音楽の師」より ソナタ二長調 第2楽章 Georg Philipp Telemann(1681-1767) Sonata in D major from “Der getreue Music-Meister”; Vivace カール・フリードリヒ・アーベル 「ガンバのための27の小品」より 3つの小品 ニ短調 WKO205 Carl Friedrich Abel(1723-1787) 3Pieces(WKO205) in D minor from “27Stucke fur Gambe” マラン・マレ 「ヴィオル曲集第1巻」組曲 二長調 サラバンド Marin Marais(1656-1728) Sarabande(Suite in D major)from “Pieces de violes,1erlivre”(1686) ヨハネス・シェンク 「ドナウ河のこだま」Op.9より ソナタ第6番 イ短調 第7楽章 Johannes Schenk(1660-after1716) Sonata VI in a minor from “L’Echo du Danube”,Op.9 ; Giga など、橋に響かせる音楽は、安土桃山時代に日本でも聴くことができたヴィオラ・ダ・ガンバが、キリスト教の禁教政策により、日本では忘れ去られたの後のヨーロッパで花開いた独奏曲を予定しています。 全9曲ないし10曲を予定。
<乗下船>和泉橋防災船着場 JR「秋葉原」駅中央改札出口徒歩3分 日比谷線「秋葉原」駅5番出口徒歩1分 新宿線「岩本町」駅A3出口徒歩4分 「和泉橋」北西側にあります。 (※受付は、各便出航15分前から5分前まででおこないます。) 大きな地図で見る
※終了したプログラムのため、お申込みフォームは開きません。 <ご注意いただきたいことの概要> ・雨天時の中止の判断は開催日前日夕方に行います。 ・中止判断は開催日前日夕方にウェブに掲載するとともにメールにてご連絡します。 ・音の響きや都市環境を味わうために使用船舶には屋根がありません。※1 ・乗船中の写真撮影はできます。ただし動画の撮影は原則できません。※2 ・就学前のお子様のご同伴はご遠慮ください。(なお、お子様も参加費は同一です。) ※1:当日の天気変動で雨天・荒天の場合は事前予告なく中止となる場合があります。/ ※2:どうしても録画・録音をおこないたいという方は、事前にご相談ください。著作権上、YouTubeへの投稿は禁止します。(主催者は記録用として写真撮影・動画撮影・録音を行います。)
<企画概要> 日程:2015年10月31日(土) 会場:神田川 (和泉橋防災船着場乗下船 航路:和泉橋付近〜聖橋付近) 主催:都市楽師プロジェクト 共催:神田リバーサイドプロジェクト 協力:千代田区観光協会 制作協力:Da Nemo 協賛:株式会社ジール(船舶所有者) 企画・構成・制作・ディレクション:鷲野宏 制作協力:鳥越けい子 辻康介 特定商取引法に基づく表示